芸術の秋、韓国の連休・秋夕 MMCA 果川館 ソウル国立現代アート美術館
韓国のGWと言われる추석(チュソク=秋夕)連休!
検索したら「秋夕とは旧正月にならぶ名節の一つで…」みたいに書いてあったのですが、要するに豊作を願ったり地方の家族に会いに行ったりしてお墓詣りをしたり先祖に感謝したり…という休日です🌝
というわけで、ソウルに20%(周辺都市も入れれば50%)以上の人口が集中している韓国では、秋夕になると皆実家のある地方へ帰るためソウルは空っぽ、地方行きの電車は予約殺到ということになります🤧そしてだいたいのお店は普通に営業するので、普段混んでいるソウル市内のテーマパークなどに行くにはめったにないチャンス!
…と言われていたのですが、まず
・意外にソウルに人は残ってる、映画は満席(そしてテーマパークに行った韓国人の友人は、「いつもより倍くらい人多かったわ!」と言っていました)
・お店も思ったより不規則に閉まってる…
というわけでわたしは、秋夕に無料観覧をしていたMMCA(国立現代美術館)과천(果川)館に行って参りました🎨
MMCAは韓国内に4箇所あり、ソウル市内に3箇所と 忠北清州市という地方に1箇所(ここは収蔵された美術品の状態を展示しているそうです)の計4箇所あり、わたしはソウル市内の3館のうち唯一ちょっと遠くて行っていなかった果川館に行ってみることにしました🏔
果川館はソウル駅から地下鉄で30分弱、ソウル大公園という湖の周りに動物園や遊園地などがある公園の敷地内にあります🎡
美術館は入り口から対岸にあったので、湖の周りを歩いて行くか(歩ける距離です)もしくはこのリフトで一気に横断するか!(もしくは動物園向けのぞうさん電車に乗ることもできます)
ソウル中心部から離れた場所なので山に囲まれた美しい風景の中で野外展示も観覧でき
主な企画展は2つ
まずは気になっていた
液体とガラス、海をテーマにした韓国人現代アーティストの企画展です
印象的だったのは、冷たい水の入ったベッドの上で海に浮かんだ気分になりながら、ヘッドフォンをつけ上のモニターから映像作品を鑑賞する作品
ここまで全身でテーマを感じながら作品に没頭したことは今までの人生でないかも…
そしてもう1つは
곽인식(郭仁植)の生誕100周年企画、日本の美大を卒業し日本でも活躍した韓国人現代アーティストです
(韓国現代アート、ほんとに足を運ぶたびに魅力的すぎて語ってしまう…)
常設展でも見られる、今や韓国を代表する現代アーティスト李禹煥の作風にも通ずるような日韓の現代アートに大きな影響を与えた人物です
先日とあるご縁で李禹煥を見出したコレクターの方に長時間直接お話を伺う機会があったのですが、その方も李禹煥も、そして郭仁植も日本に生活拠点を置かれていた方達で…
いろいろなことを考えながらも
(韓国の美術館は比較的どれも)空間の使い方が建築マニアとしてはほんとに何時間でもいたくなる場所で、集中しつつもリラックスしつつ
そしてわたしの愛するarario museum空間のデザイナー金壽根が創刊した美術・空間デザイン雑誌「空間」の展示もあり
個人的には500点満点の休日を過ごすことができました🎨
ソウル弾丸ツアーでは少しアクセスが難しいかもしれませんが、もしMMCA巡りをしたいコアな方がいらっしゃればぜひ…